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シルバーウィーク……
相次ぐ友人のライブや催しなどを尻目に、脇目もふらず
毎日録音のためにスタジオと家の往復であっという間に過ぎ去りました。
友人の皆様、不義理をおゆるしくださいまし……
でもそのおかげでようやく録音は終了の目処が立ってきたかな、と。
そうして毎度、最後のミックスがまた一手間なのですが、
この仕上げ作業こそが名盤誕生の最後のマジック・スパイスとなるのです!
……と年々思う。
マスタリング以外の全行程を自分でやるということは
毎度しんどくて地味な作業の繰り返しだけど、
やっぱり自分たちでできることはなるべく自分たちでやるのが理想だな、と今は信じる。
そうしてこの、文字通りうちにうちに籠もったアルバムを自分達の手から手放せたら、
またようやく再び色々な人と共闘で音楽できそうな気もしている。
もう少しでいよいよその仕上げ作業……心してかかりたい。
加えて、その合間をぬって秋のジャグジャグフットフットツアーのために衝動的に
新曲をさらに2曲作ってしまうなど、自分で自分の首を絞めているような……
アルバム「美舟」の12曲に加えて、以降も着実に新曲は増え続けて上記2曲を合わせて
レパートリは既に20曲強ですか……こりゃすぐにでももう一枚アルバムできそうです。
この全レパートリを携えて秋の関西をぶら〜り吹き抜ける予定です。
よろしくお願いします。
そこへきて、一昨日はマイパルフットフット久々のギグでした。
連日籠もっていたベイスメント(我が家は3階だが)から這い出して、
一身に浴びた太陽の光が眩しいこと……
色々な人々と一遍に会ったりして思わずひきつけを起こしかけました!
大城真プレゼンツ「METAL HOLE COOL DOWN」
どの音楽も大変に見応えありました。
>大城真&大島輝之
大島氏のプリペアドギターと大城氏の自作楽器が織りなす
まさにメタリックに血も涙もない仁義なき男のやり取り……
演奏時間も長尺でがっつりハードコア×ストイック極まりないオープニングで
大変カッコよかったんでした。
>yamadaanna
前者とはものすごく対照的に、たおやかで華やぎのあるエレクトロアコースティックな
女子2人の優雅なあやとり……ならぬやり取り(←あやとりなんか今時のび太しかできないっつーの)。
放課後、誰もいない教室で女の子同士が8×4をシューシューやりながら、
内緒話をしているのをつい盗み聞いてしまったような居心地の悪さが爽やかだった。
内容は結構ディープだったりしてなおさら罪悪感……とかいったら怒られるのでしょうか?
「んもーう、男子はあっち行って!」
>hosomi×chihei hatakeyama
そして再び血で血を洗う男のマック対決! あ、もちろんドナルドでなくて
アップルの方ですよ。愛想の一つもない内へ内へ還っていくような
ざわめきの干渉のうねりがビターの極みでした。
うなだれながら聴き入るオーディエンス多数。
ふとステージに視線を戻すと、そこには長机にMACを並べて
頬杖をつきながらパチパチする事務員の先輩後輩の日常的風情が微笑ましい。
>マイパルは、他の皆さんががっつりドープでしたこともあり、
流れを意識しながらも短め集中型で演りました。
先の出来たてのジャグジャグの新曲をやったり、録音中の曲をやったりとかいう感じ。
あとタミオーさんにもらった鼻唄メロディをつないで歌詞を乗せた「トラベル民」もやりました。
録音ではあまり使ってないんですが、テレコやシンセを使ったり、
特にリズムボックスをいつになく多用してみました。
ギターのクリーン・アルペジオから始まる「たからじま」という曲があるんですけど、
リズムボックスが入ってきた瞬間、自分がヴィニ・ライリーになったかと錯覚しました
……とは言い過ぎですが、新鮮でした。
ユウコとの呼吸がどうも……今ひとつ踏み外した部分もあったけど、
大城さん大島さん辺りにもウケたので良かったとしよう。
「書を捨てて街に出よう」じゃないけど、「スタジオを出てライブをしよう」
ライブで生で人々に聴いてもらって育てられる音楽もあるな。
今録音しているのはそうしたライブで育てられた音楽たち。
それらをレコードするために今一度ベイスメント(我が家は3階だが)に戻ります!
大島さんに年末に観たsimのステージが良かったことと、本日のスリバチみたいなのを
ギターに乗せてゴリゴリやる時の音とビジュアルの相性がグッときた旨を伝えると、
その時のぼくの、手をグルグル回すジェスチャーで思い出したのか、
氏のコーヒー好きが高じ、自らコーヒー豆をひきコーヒーを淹れてくれる
「珈琲会」なるイベントをここLoop Lineにて年に4回ほど催していることを
教えてくれた……。
う〜む思わぬ展開、来月25日はライブがなければ行くんだけどな〜
珈琲会は昼からだから無理すれば行けるのかな〜??
http://www.loop-line.jp/2009/10/more.html#a001096
そんな多忙なシルバーウィークに付き合い、片隅でつつましくも頼もしく鳴っていた音楽はこちら。
michael hurleyの "armchair boogie"。
最近出た御大の2NDのリイシューLP、大好きで何回も繰り返します。
子どもがそのまま大人になったようなイノセントな眼差しが優しく、
聴くたびにわくわく……その押し寄せる多幸感に心和ませられる
希有な極上カントリーフォークです。自分にとっては。
↓オフィシャルサイトでも御大お手製アニメと共に聴けますが、
マイケル・ハーレイのインストナンバーも大好きなんですよね……。
http://www.snockonews.net/index.htm
このLPの最後を飾るささやかなインストも勿論とても好きです。
あと忘れちゃいけないのが、あの御大自身によるおなじみのコミカルなアートワークね。
このアルバムではソファで居眠りしているイラストですが、
恥ずかしながら、まさにボクがこのレコードを夜な夜な聴いている状態がこれでして……
この幸せなレコードを肴にちびりちびり、ハイボールの酔いも心地よく回ってきて
気がつけばウトウト……いつの間にかA面も終わってて「シー……シー……」と
針が空回りしております。「お〜いかんいかん」なんて慌ててB面に裏返す時の
アノえも言われぬ心地よいひとりぼっちな時間!
御大はまだまだ現役なので、自分が死ぬ前には一度マイケル・ハーレイのライブを
生で聴いてから逝きたい!
そしてぼくが逝くときにはマイケル・ハーレイのレコードをかけたまま
こっくりぽっくり逝きたいものだ。
「シー……シー……」
……まぁぼくは極めて気が変わりやすい方なので、明日には気が変わってるかもよ!
なんやかやと忙しかったので今回のギンレイは一本だけ……
「ミルク」。
ガスヴァンサント監督、ショーンペン主演でわりと話題の映画でしたよね。
今年豪州へ行く途中の飛行機でも途中まで見かけたんだけど、
さすがに自分の英語力ではリスニング的にツラいものがあったので
その時には「グラン・トリノ」にしてしまったんでした。
今回はそのリベンジというわけです。
70'Sサンフランシスコのヒッピーなイキフン(=雰囲気)……いいねいいね〜
ガスヴァンサント作品に個人的に感じる、
意図的にドラマ性を排すことでかえってドラマ性を炙り出すような?
勿体ぶったような感じが距離感を感じてあまり好きではないんだけど、
この映画は良かったな。
……というかどう撮っても主人公のハーヴィ・ミルクの生き様自体が
カッコ良かったということに尽きると思うんだけど。
実際ショーンペンはじめ、出演者のお顔がいちいちイケメン揃いなんで、
当初美化しすぎなんだろうな〜なんて思ってたんだけど、ラストで実在の活動家達の
当時の顔写真が次々に映し出されるシーンがあって、それを見るにつけ
ハーヴィ・ミルク始め皆さん、プロの俳優陣に勝るとも劣らないイケメン揃いで……
折しもここ日本でも政権交代をかけた選挙真っ只中でしたけど、
なんで日本の政治家の方々はこうも揃いも揃って、
自分達市民の「代表者」という親しみが全くといっていいほど持てないんでしょうか?
もっとも……政界がこんなイケメンばかりだったら嫌味で逆に親近感もわかないけどもさ。
でも政治家って仕事はもっともっとカッコいいイメージになってもイイと思う。
「革命家」とかっていうとカッコいい響きなのに「政治改革」なんていうと
途端に使い古されたお約束ワードのようで、
すでにもうそこからは何も変わらない気がしてしまう。
それにしても今や「自由の国」と唱われるアメリカですら、
かつてハーヴィ・ミルク登場以前には「同性愛者」というだけで公的に逮捕されたり、
罰せられたりしていた時代があったわけですよね……。
ハーヴィ・ミルクが、もはやゲイだけに留まらず、
後世の様々なマイノリティに遺したこの功績はきわめて大きいものだな。
絶大な権力だとか世に蔓延する常識、流行とか……に対して、盲目的に服従して
それを疑ってもみないことってとても危険だな、とここでも改めて思う。
自分がこの時代のSFに暮らしていたなら、ちょうどこの映画に出てくる市民のように
平然とゲイを性差別するなんてことするわけない、なんてどうして言い切れようか?
途中、活動家同胞の家でハーヴィ・ミルク達が決起集会をしているシーンで
部屋に流れていたのがPATTI SMITH「EASTER」のオープニングナンバーでした。
"till victory" patti smith
Raise the sky.
We got to fly over the land, over the sea.
Fate unwinds and if we die, souls arise.
God, do not seize me please, till victory.
Take arms. Take aim. Be without shame
No one to bow to, to vow to, to blame.
Legions of light, virtuous flight. Ignite, excite.
And you will see us coming, V formation, through the sky.
Film survives. Eyes cry.
On the hill, hear us call through a realm of sound.
Oh, oh-oh. Down and down.
Down and round, oh, down and round.
Round and round, oh, round and round.
Rend the veil and we shall sail.
The nail, the grail: That's all behind thee.
In deed, in creed, the curve of our speed.
And we believe that we will raise the sky.
We got to fly over the land, over the sea.
Fate unwinds and if we die, souls arise.
God, do not seize me please, till victory.
Victory. Till victory. [repeat]
あとユウコが借りてきた「ブロークバックマウンテン」をDVDにてご相伴。
これは期せずしてよかったです。
あ、奇しくもこれもゲイムービーになるのかな?
妻子持ちのカウボーイ同士による20年に渡る禁断の純愛ムービー。
ワイオミング州なんて州あったんだな……恥ずかしながら始めて知りました。
60年代アメリカの広大な大自然、保守的なカウボーイカルチャー……
くぅ〜タマランですばい。
音楽もじんわりくる謙虚なアメリカーナで素晴らしいです。
一見どうしようもなくアメリカンなこの映画なんだけど、
監督のアン・リーは台湾人だったり、音楽もアルゼンチン系の人が
担当していたり、と実にインターナショナルです。
あ、それこそアメリカか……。
ジョン(犬)じゃないけどこれこそ「男の世界」。
男の弱さ、卑怯さ、大人げなさ、矛盾なんかがとてもリアルに描かれていて、
無性に身につまされて情けなくなると同時に泣けてきます。
けど男のロマンスてば無防備でざらついてていいよなぁ〜
不器用でてんで効率的じゃない友情や愛情の交歓もサイコー。
増村映画の若尾文子じゃないけど、
場所や時代は変われど女性はいつでも現実的でタフなのです!
ああ見習えるもんならとっくに見習ってるさ。
ちなみにアン・ハサウェイの捨て身の厚塗り老けメイク……完敗です。
「ブロークバックマウンテン」の60年代アメリカの片田舎にはびこるガチガチに保守的な性差別〜
ここから70年代の「ミルク」の性差別撤廃の世界につながるわけですね。
実際にハーヴィ・ミルクは常にホームのサンフランシスコだけでなくて、
全国のゲイ・コミュニティに共闘を訴えかけていた。
「ブロークバックマウンテン」を見てから「ミルク」を見るという向きも
アリかもしれない。
シルバーウィーク……あ、ギターの弦かえましたね。
ギターの弦買ったのって何年ぶりなんだろう……多分5年ぶりくらい。
張りかえ中に2弦の先っちょが人差指を突き刺し、思わずきゃんたまが縮み上がる
この感覚はとても久しぶりでした。
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